auスマホを契約している人の中には、「月々の料金が高いなぁ」と感じている人も多いでしょう。とはいえ長いこと同じ回線を使っていると、今更契約会社を変更するのも面倒ですよね。
そんな時の選択肢として思い浮かぶのが「格安SIM」。月々の料金を大幅に削減できますし、回線業者によっては手続きの手間もほとんど掛からないからです。今回はそんな格安SIMについて、auユーザーが乗り換えるメリットや手順、おすすめの格安SIMなどを解説していきます。
auから格安SIMへ乗り換えるメリット
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auから格安SIMに乗り換えると、料金や手続きなどの様々な面でメリットがあります。それらの恩恵は現在の契約状況や回線業者によって異なるため、どうすればメリットを得られるのか、事前にしっかり把握した上で乗り換えを検討してください。
月々の携帯料金が安くなる
格安SIMへの乗り換えで最も気になる点は、「月々の料金がどれくらい安くなるか」です。まずはそれぞれのプランを比較してみましょう。
- ピタットプラン〜1GB:3,465円
- ピタットプラン1GB超〜4GB:5,115円
- ピタットプラン4GB超〜7GB:6,765円
- 使い放題MAX 5G/4G:7,238円
- くりこしプランS+5G 3GB:1,628円
- くりこしプランM+5G 15GB:2,728円
- くりこしプランL+5G 25GB:3,828円
※いずれも2021年10月1日時点、割引適用なし
最も安いプランにした場合、月々の支払いが約1,837円も浮く計算になります。年間に換算すると、約22,044円ほどの額を抑えられるでしょう。
もちろんauでは、家族割や2年契約Nにより1GBプランで約2,000円まで減額できますが、家族3人の加入が必要になるなどハードルが高いです。一方で格安SIMなら、誰でもそれと同等以上の安さを実現できるメリットもあります。
au系列の格安SIMなら通話や通信エリアも同じ
一般的に格安SIMは、auやdocomoなどの大手携帯電話会社から通信回線を借りてサービスを提供しています。そのためau系列の回線を選べば、以前と変わらない通話・通信エリアで利用することが可能です。
というのも格安SIMの提供会社は、通信サービスの提供に必要な施設(基地局)を自ら保持していません。そうした設備を大手携帯電話会社から借りて、維持費やコストを抑えることで安いプランの提供を実現しているのです。
また格安SIMと契約する際には、au・docomo・ソフトバンクなどの回線を自分で決められることが多いです。そこでau回線を選ぶことで、月々の支払いを抑えつつも、これまでの使用感をそのまま引き継げます。
一部のスマホ端末でSIMロック解除の必要がない
auから格安SIMには、au系列の回線に乗り換える場合、SIMロックを解除する手間が掛からないのも大きなメリットの1つです。
「SIMロック」とは、auやdocomoなどの大手携帯電話会社が販売するスマホ端末に掛かっている制限のこと。SIMロックが掛かっているスマホは、他社(格安SIMなど)のICカードを差し込んでも、電話やインターネット通信が行えません。
格安SIMを利用するのであれば、SIMフリーと呼ばれるSIMロックの掛かっていないスマホ端末にする、もしくは端末のSIMロックを解除しなければいけません。ですがau→UQモバイルへ乗り換える際には、これらの作業を気にせず乗り換えることが可能です。
ただし古い機種では、SIMロック解除が必要になるため注意してください。例として、iPhone7やiPhone6sなどではSIMロック解除が必須、iPhone8では不要になります。
・2017年7月以降に発売された端末・SIMロック解除がいらない
・2017年6月以前に発売された端末:SIMロック解除をする必要がある
・2015年3月以前の端末:そもそも格安SIMに非対応
SIMロックの解除方法として、「身近なauショップで手続き」「My auからオンライン手続き」の2つが挙げられます。
auから格安SIMに乗り換える手順
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auから格安SIMへの乗り換えるためには、大掛かりな手続きが発生すると思われがちです。しかし今ではパソコンやスマホから操作するだけで簡単に契約を切り替えられるのでご安心ください。では具体的な手順について見ていきましょう。
auでMNP予約番号を発行する
まずはじめに行うのは、電話番号の引き継ぎで求められる「MNP予約番号」の発行です。方法としては、下記の2つが挙げられます。
- 電話やauショップで確認
- My auからMNP予約番号を発行
My auは、auユーザー向けの個人用ページのことです。Webサイトやスマホアプリから利用でき、各種手続きや料金の確認などが行えます。
そしてWebサイトからの具体的な手順は、以下の通りです。
- ページ上部の「スマートフォン・携帯電話」をタップ
- 「ご契約内容/手続き」をタップ
- 「お問い合わせ/お手続き」タブを開き、「MNPご予約」をタップ
- 画面の案内に従い、手続きを進める
MNP予約番号には15日間の有効期限があるため、取得後は早めに乗り換えを済ませる必要があります。加えて格安SIMによって「発行日から○日以内」と定められており、実際の猶予期間が短いことも覚えておきましょう。万が一期限が切れた場合でも、無料で再発行できます。
またau→UQモバイルではMNP予約番号が不要なので、上記の手続きをすっ飛ばして進められます。
格安SIMへ申し込みを実施
どの格安SIMと契約するか決めたら、各サイトで申込みを行います。上記で取得したMNP予約番号の他にも、本人確認書類や本人名義のクレジットカードが必要となるため、あらかじめ用意しておいてください。
基本的には、以下の手順となります。
- 端末+SIMカード、SIMカードのみを選ぶ※
- MNP予約番号の入力
- 個人情報などの必要事項を記入
- 本人確認書類をアップロード
※SIMカードのサイズは標準、micro、nanoの3種類。スマホとサイズが合わないことに注意
申し込みが完了したら、SIMカードが送られてくるのを待ちます。その期間で手持ちのスマホ端末のSIMロックを解除しておきましょう。
auから格安SIMへ回線の切り替え
SIMカードが届いた後は、同封された説明書を見ながら回線の切り替え作業を行います。
主な方法としては、以下の2種類です。
- 格安SIMのWebサイトから操作
- 説明書に記載された電話番号へかける
切り替え操作を行うと、大体1時間以内には完了します。回線が切り替わると同時にauとの契約も自動的に解除されるため、キャリア回線でやり残したことがないよう注意してください。
SIMカードの挿入と初期設定
回線切り替え後は、手持ちの端末へSIMカードを挿入し、簡単な初期設定(APN設定)を行うことでスマホが使えます。格安SIMで端末も一緒に購入した場合、APN設定は必要ありませんが、手持ちのiPhoneとAndroidだと必要な作業になるので、それぞれのやり方で設定を完了させてください。
- iPhone:構成プロファイルをインストール
- Android:スマホのネットワーク設定から値を入力
こちらも同封の説明書や各サイトに記載されているため、内容を確認しながら進めましょう。
auから格安SIMに乗り換える際の注意点
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格安SIMへ乗り換える際には、いくつか気を付けるポイントがあります。もし乗り換え後に問題が発生したり、不満があっても元に戻すのは難しいので、何に注意すべきかよく確認しておいてください。
auの解約タイミングによっては違約金が発生する
現在のauでは、月々187円の割引となる「2年契約N」というプランがあり、更新月以外の期間に解約すると、契約解除料1,100円を支払う必要が出てきます。また割引額や違約金が高い「2年契約」「2年契約(自動更新なし)」なども以前はありました。
そして今現在でも同様のプランに加入している方は多く、いざ格安SIMに乗り換えようとすると、思わぬ出費が発生してしまいがち。自分がどのプランで契約していたか確認しておくことも重要です。
- 2年契約N:1,100円の契約解除料
- 2年契約、2年契約(自動更新なし):10,450円の契約解除料
すぐに乗り換えるか、更新月まで待つかの判断
とにかく早く出費を抑えたい方にとっては、いますぐ乗り換えた方が良いケースもあります。なぜなら更新月を待っている間に、どんどん無駄な出費が積もるからです。ただ「2年契約」のプランは約1万円ほどの違約金が掛かるので、気軽に乗り換えできない方もいるはず。
そこで損をしないためにも、「更新月まで乗り換えしない場合」と「すぐに格安SIMへの乗り換える場合」のどちらが安くなるか算出しましょう。
例えば更新月までの期間が1年、格安SIMにすると月々の支払いが3,000円安くなる場合
12(ヶ月)×3,000(円)=36,000円
ほどの損失が生まれます。
上記の場合だと、1万円程度の違約金を払ってでも、格安SIMに乗り換える価値があります。一方で残り2〜3ヶ月程度で更新月が来るのであれば、待った方が良いケースも多いです。それぞれの契約期間や乗り換えコストを比較した上で判断してください。
端末代の分割払いが残っている場合も注意
月々の携帯料金と合算して、スマホの端末代を分割払いしている方は、今後もその分は支払わなければなりません。特にiPhoneなどの高額な端末だと、36〜48回払いにしているケースもあります。忘れている方もいるでしょうから、端末代の支払いがあるか一度確認しておくべきです。
データ通信量が少なくなる
auでは、「使い放題MAX 5G/4G」といった通信量の無制限プランがあるため、Wi-Fiのない場所でインターネットをがっつり利用する際にかなりお得でした。しかし格安SIMは、基本的に無制限プランがなく、決められた容量で毎月やり繰りしなければなりません。
とはいえ最大で20〜30GBほどのプランも用意されているため、よほど膨大なデータ通信を行わないのであれば、auよりも安く使いこなせるはずです。
通信速度が低下、安定しないことも
格安SIMは、基本的に大手携帯会社から回線の一部を借りていることもあり、回線が込み合う時間帯だと通信速度が低下しやすいです。もし4Gや5Gでの通信が多い場合には、使いづらい状況に陥ることも考えられます。
ただauのサブブランドであるUQモバイルのような格安SIMでは、比較的安定した通信を実現しているケースも。どの格安SIMにするか悩んでいるなら、回線基準で選ぶことを視野に入れておくと良いでしょう。
またWi-Fi通信では、格安SIM業者による回線とは異なるので影響がありません。自宅や会社、外出先などのWi-Fiが完備された場所でしか使わない方は、あまり気にしなくても大丈夫です。
一部のキャリアサービスが利用できなくなる
auと格安SIMは提供しているサービスが異なるため、乗り換え前後では利用できるサービスにも違いがあります。特にキャリア独自のサービスは使えなくなるものが多いので、事前に契約や利用しているサービスを確認しておきましょう。
- auスマートパス
- auのキャリアメール(ezweb.ne.jp)
- データお預かりサービス
- auかんたん決済
- au WALLET残高確認など
auから乗り換えるおすすめ格安SIM5選
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格安SIMによって料金やオプションは異なりますし、提供しているサービスにも様々な特徴があります。どれが一番安くなるか、使いやすいかはユーザーによって異なるため、それぞれ比較して最適な会社を選びましょう。
では実際におすすめの格安SIM3選についてご紹介していきます。
auとの使用感に差が出ない「UQモバイル」
UQモバイルは、KDDIが自らサービスを提供している格安SIM会社。そのため、端末のSIMロック解除が不要だったりauのサービスがそのまま使えたりと、auから移行しても様々な面で利便性が高いです。
他のメリットしては、以下のようなことが挙げられます。
- au Pay カードで月々の携帯料金を引き落とすことでカードの年会費が無料
- au Payの利用でauが提供するフリーWi-Fiにアクセスできる
- auショップでのサポートも受けられる
各種料金については、以下の通りです。
- くりこしプランS+5G 3GB:1628円
- くりこしプランM+5G 15GB:2728円
- くりこしプランL+5G 25GB:3828円
- 事務手数料など:3,300円
「支払い方法が変わるのが面倒」「これまでのように使えなくなると不便」と格安SIMへの乗り換えに不安がある方は、auとほとんど使用感の変わらないUQモバイルをおすすめします。
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シンプルで分かりやすい「mineo(マイオネ)」
マイネオは、利用回線をau(Aプラン)、docomo(Dプラン)、ソフトバンク(Sプラン)の3つから選べるため、どのキャリアからも乗り換えやすい格安SIMです。加えて2021年2月に料金が統一されたことで、一目で理解しやすいシンプルな料金プランになっています。
またお試しコースが用意されており、より安い価格で最大2ヶ月まで利用することが可能。初めて格安SIMに触れる人でも安心して使えるのが特徴です。
各種料金については、以下の通りです。
- 1GB:1,298円
- 5GB:1,518円
- 10GB:1,958円
- 20GB:2,178円
5G通信オプション 220円/月
- 1GB:880円
- 5GB:1,265円
- 10GB:1,705円
- 20GB:1,925円
- シングルタイプ:330円
- デュアルタイプ:1,100円
- 初期費用:契約事務手数料550円、SIMカード発行料440円
※契約満了後は自動的に1Gコースに変更されるため、続けない場合は解約手続きを必ず行うこと
そしてマイネオでは「mineoキャリア決済」が使えるので、Google Playのアプリやサービスの課金をまとめて支払うことが可能。利用限度額も設定できるため、これまでauかんたん決済を利用していた方にもぴったりです。
特にau Pay カードでの支払いやauサービスなどの維持にこだわらないのであれば、初めて格安SIMにする方でも使いやすいマイネオがおすすめです。
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とにかく安い「BIGLOBEモバイル」
BIGLOBEモバイルは、競合他社と比べても月額料金や費用を抑えやすい格安SIMです。リーズナブルな料金プランはもちろんのこと、初年度割引や家族割を併用することで月額550円を実現。
さらに動画や音楽をデータ通信無制限で使えるサービス「エンタメフリー・オプション」が最大で6ヶ月無料、セキュリティオプションも最大2ヶ月無料などの特典も定期的に開催されています。
【料金プラン】
- プランS 〜1GB:770円 2年目〜:1,078円
- プランR 〜3GB:770円 2年目〜:1,320円
- プランM 〜6GB:1,320円 2年目〜:1,870円
- 3ギガプラン:990円
- 6ギガプラン:1,595円
- 12ギガプラン:2,970円
- 20ギガプラン:4,950円
- 30ギガプラン:7,425円
- プラン申込手数料:3,300円
- SIMカード準備料:433円
※音声通話SIMプランなら、初期費用が無料となる特典あり(端末セットは対象外)
エンタメフリー・オプションの他にも、「SMART USEN」「U-NEXT」「music.jp」といった映画や音楽を楽しめるサービスが豊富に用意されています。「日頃から様々なサービスを使うから、なるべく基本料金は抑えたい」という方におすすめの格安SIMです。
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まとめ
日頃から携帯料金が高いと思っているなら、いますぐにでも格安SIMにするべきです。しかし同サービスを提供している会社は数多くあり、どれを選ぶのが一番お得なのか分からない方もいるでしょう。
そんな時には「料金面」「充実したサービス」など選ぶポイントを絞ることで、自分にぴったりな回線業者もすぐに見つかるはず。ぜひ今回の記事を参考に、納得のいく格安SIMを見つけてみてください。
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